2005/5/29 堡塁岩でクラシカルクライミング
懐かしの堡塁
今年に入ってずいぶん久しぶり自然の岩でクライミングをやり始めたのですが、今日は、二十年ぶりぐらいに六甲の堡塁岩を訪れてみました。 堡塁岩は、特に岩登りをやり始めた高校生、大学生の頃によく登りました。自分の岩登りの原点は、やはりロックガーデンと堡塁です。とういことで、初夏のさわやかな気候の中、堡塁で遊んできました。このところ週末はヘルメットの必要な岩場が多いような気がします。 写真は、中央稜からの東稜です。 次の写真はビスケットチムニー。 チビッコハングとかダッコチャンとか西稜ハングなど、日本のクライミングの歴史と自分のクライミングの歴史を感じてきました。それにしても昔はこんなルートを登山靴やアイゼンで登っていたのかと、感心してしまいました。 スカイフレークからコズミックも気持ちよかったです。5.10aですが、ほとんどオンサイトという状況で登ってみると、5.10cぐらいには感じました。 久しぶりにIII級、IV級、V級という岩登りをしましたが、グレードに関係なく、それぞれのルートは、とても楽しいものでした。いろいろ登りましたが、それぞれ特徴があってあきませんでした。なにしろ、昔なじみですから。 堡塁には、これからそう訪れることはないとは思いますが、たまにはこんなふうに訪れてみるのもいいものです。それに、岩場によってそれぞれ雰囲気が違い、堡塁などはとてものんびりしていて、なかなかいいものです。 中央稜のテラスで寝転んで空を見ながら、高校生の頃もこうやって空を見ていたなと思いました。あの頃から上達したのはクライミングぐらいかもしれません。 ほとんどの人が間違っているセカンドのビレイ 今日、発見したのですが、かなり多くの方がセカンドのビレイの方法を間違えているのです。たぶん堡塁にこられていたほとんどの人たちは山岳会に所属されているのだと思いますが、どうも山岳会での指導がちゃんとできていないようです。 近頃、確保にはATCを使っている人が多いのですが、ATCをビレイピンに下向きにセットしてセカンドを確保している方が多い。これではセカンドが墜落した時はただのグリップビレイになるか、クライマーと反対側のロープを上に引き上げなければならないことになります。どっちにしても、傾斜の強い岩場では確保者がすぐに疲れて保持できなくなってしまいます。ハングで墜落したらえらいことになってしまいます。このような確保ではセカンドを引き上げるのは不可能です。せっかくペツルのルベルソを使っているのにこのような使い方をされている方まで見受けました。 セカンドの確保にATCを使う時はトップをビレイする時と同じようにハーネスにセットして、ロープを上にあるアンカーにセットしたカラビナを通して、セカンドが墜落した時には上向きに引かれるようにしなければなりません。 私はセカンドの確保には上述のルベルソを使っています。同様のものにジジがあります。どちらもセカンドのテンションでロープがロックされるので楽です。ただし、セカンドを下へ降ろさなければならない時はちょっとしたテクニックが必要です。ルベルソはトップの確保にも使えるので、マルチでは便利です。 グリグリは降ろすのが簡単なので便利ですが、制動確保ができないので、墜落距離が長くなる可能性のある場合はトップの確保には使わないほうがいいと思います。 セカンドの確保では8環も使えますが、これは摩擦が弱すぎるのでトップの確保には使わないほうがいいと思います。 たぶんみなさんはセカンドの確保はトップの確保に比べて安易に考えているのだと思いますが、セカンドの確保はちょっとしたアクシデントがあった時や、トラバースやハングでの墜落の時には、間違ったやり方ではどうしようもなくなることがあるということを認識しておく必要があると思います。 こんな人たちが穂高や剣や谷川岳に行くのかと考えると、今日はちょっと不安になってしまいました。
by bkhkmgsk
| 2005-05-29 19:17
| クライミング
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