大峰、宇無ノ川
11月3日に、奈良県、大峰の宇無ノ川へ行って来ました。今日の同行はN峰さんです。
本当は、鉄山ルンゼへ行こうと川合へと向ったのですが、御手洗渓谷の先で行者還林道が通行止めになっていて、仕方なくはるばる山を越えて十津川まで向い、どこへ行こうか考えた末、七面山南壁の下の宇無ノ川にしました。 宇無ノ川は初めて訪れましたが、はっきり言って、ええとこでした。 釈迦ヶ岳登山口への道と分かれると、林道は荒れていて、それでもまあレガシイでなんとか進めるぐらい。しかし、しばらく行ったところで、ここらで止めておいたほうがいいかと車をおいて、林道を歩き始めました。林道からながめる宇無ノ川はわくわくするほどきれいでした。 中の川出合を過ぎると林道は荒れていて、ブッシュで進みづらい。南谷との出合あたりで、植林の中に下へとおりる古い道のあとを見つけ、それをたどると出合のすぐ下に出ます。写真右の滝が、南谷です。 歩き出すとすぐにちょっとしたゴルジュがあって、おそらくそれは地図にある「下の桶側」でしょうか。右岸を巻きましたが、帰りは腰までつかって巻かずに突破しました。 さらに行くと、たぶん「上の桶側」だと思うのですが、ちょっとすごいゴルジュというか、滝があらわれます。下段が5メートルぐらいで奥の滝が10メートルぐらいです。写真が下手で迫力が伝わりきれないのが残念です。 このゴルジュはどうしようもありません。右岸を巻きます。 黄葉。 さっきのゴルジュを過ぎると、だいたいこのような明るく気持ちのいい谷が続きます。この日は、11月だというのに暖かい日で、水につかって歩くのが幸せな日でした。 今日、転進先をここにしたのは、紅葉の谷から七面山南壁を見たいと思ったからでした。紅葉は、今年はどこもよくないようですが、でも、七面山南壁をこの角度から見る事ができてよかった。20年ぶりにあの壁にさわりたくなってきました。 今日の最大の収穫はこれ。オオダイガハラサンショウウオ。 体長は20センチほどで、濃い灰色というか薄い黒色。さわるとぷにゅぷにゅしていてきもちいい。顔はちょっと目が出ていてかわいい。 きっとこの谷に入った人はこの紅葉は知っているでしょう。見てくれ、とばかりに紅く燃えていました。 七面山南壁のアップ。関西にも標高差400メートルの壁はあります。 またまた鉄山ルンゼには行けませんでしたが、なんとなく訪れた宇無ノ川は、とてもすてきなところでした。難しい山登りもそれは登り甲斐がありますが、こういうきれいで楽しいところは文句なしにマルです。 最近また大峰あたりの山を20年ぶりに歩きはじめて、まだまだ自分の知らない良い所があることに気付きました。世界遺産になんかしなくていいから、この自然を壊さないでほしい。そう、願います。
by bkhkmgsk
| 2004-11-04 22:39
| 山歩き
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